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2020/03/20
木材の強度 ~鉄よりも強い!?~

素材に対して、安易に優劣をつけるのはためらわれますが、
「鉄よりも木材が強い」のは本当です。

ことに、住まいに関して、
鋼材と木材とでは、どちらが強いのか?長持ちするのか?
と質問されれば、それは木材だとお答えします。

鉄骨造りや鉄筋コンクリート造りの建築物で
100年以上のものは滅多に残っていませんが、
木造住宅は、築200年程度のものは、
日本にはたくさん残っているからです。

1センチ角の鉄の棒を引きちぎるとき、
約5トンの力が必要です。

それに対して、
木は1トンの力で引きちぎることができます。

それでは、鉄は木の5倍の強度があるのかというと
そういうことにはならないのです。

建築材料の強さを比重で割って目安としたものがあります。
「重量比較強度」といいます。
それにそって、引っ張りの力を比較してみると
杉は、鉄の4倍の強さになります。

軽い建築材料というのは、
建物に大きな恩恵をもたらしてくれます。

たとえば、地震のエネルギーは、建物の重さに比例しますから
木造建築にかかる地震力は、少なくて済みます。

対して、鉄は重量がありますので
その重さに耐えるために、下部構造を太くすると
さらに重くなって、地盤に大きな負荷がかかるということになります。

木材のなかでも、とりわけ杉は、
その軽さと柔らかさが特徴です。
柔らかさは、弱さとは異なり、
地震の力にもしなやかにかわすことができる「強さ」にも
応用できるというわけです。

阪神大震災のあとには
「木造住宅は弱い」といった情報が飛び交いましたが
こうした木材の特徴は、
もっと多くの人に知っていただきたいです。

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